Q1. これまでトップアスリートとしてご活躍されてきた先生方は、アスリートが活躍する上で求められるメディカルサポートについて、どのように考えられますか?
コンタクトスポーツであるラグビー競技においては、怪我・障害を予防し、プレイヤーの安全を確保することは常に最重要課題です。しかしながら、様々な対策を講じていても怪我や事故は起こってしまいます。
特にフィジカルな動きが要求されるラグビーの世界において、高い競技力を維持するという目的だけでなく、自己防衛としての身体作りは非常に重要なテーマとなります。
正しい栄養摂取と効果的なトレーニングによって筋肉層を獲得していくことが大切ですが、中には急な体重増加が起こり、もし動きに悪影響を及ぼし怪我をしてしまうというケースもあります。こうしたことが起きないように医学的な知見を用いてしっかりとモニターしていくことがとても重要であると考えています。
Q2. 本ホームページを見に来てくださった皆様に対しコメントをお願いいたします!
ワールドラグビーが掲げているプレイヤーウェルフェア(選手の福祉・健康)は、選手は自分の将来のために、無理をせず、がんばってほしいものです。しかし、ケガを負ったまま続けても良いパフォーマンスは出せず、結局は選手のためにならない。
こうした状況に対して、医療の立場から選手を守り、良いラグビーのゲームを運営するための取り組みである。」と述べています。
また、「安全」に関してもこれまでにない程優先され、「安全なラグビーの実現」が、ラグビーに関わる全ての人々に求められています。
私たち東海大学では、総合大学の特徴を活かした学際的知見を活かし、スポーツメディカルサポートという医学部と体育学部が連携した活動が行われています。この取り組みによって、今後素晴らしい成果につながる競技力の向上と安全な競技活動が行われていくことが期待されます。